2016年10月〜12月のクールにおいて人気ドラマと言えば「逃げ恥」でした。
「逃げるは恥だが役に立つ」というタイトルのドラマです。
観てましたか?
私は…一切観ていませんでした。
しかし流行りのドラマということで
放映中は散々その名前を見たり聞いたりしたわけです。
私が「逃げ恥」を観なかった最大の理由は、
ストーリーに全く興味が沸かないからです。
それは間違いありません。
一度だけ、帰宅してTVをつけたら「逃げ恥」をやっていて、
10分ほど流し見したことがありますが、
ついつい観てしまったということは一切ありませんでした。
でも、世間ではああいうシチュエーションであったり
ストーリーであったりというのが大好きで、
ハマってしまう人も当然いるわけです。
この分析が「逃げ恥」に適切かどうかは正直わかりませんが、
世間には確実に
「不器用でウブな男がおそるおそる恋愛をする話」
が好きな人たちっていうのがいるんですよね。
そういうテーマのドラマや映画って、
定期的に流行りますから。
てことは、テレビ局としては定期的にこういう話を作品化すればヒットが見込める。
今回は、いま勢いに乗っている俳優を使えたのも良かったでしょうね。
それによって作品にも勢いが出ます。
そういう表面的な分析はさておき、
今回最も注目すべきはエンディングの通称「恋ダンス」かなと思います。
あのダンス、本編とは全く関係がないにも関わらず、
みんなが楽しみにしていましたよね。
関係がないとは言っても、
本編に出演している俳優たちによるものですから、
その意味ではもちろん関係があります。
ちなみに恋ダンスについてはYouTubeで確認してみましたが、
やはりその魅力はよくわかりませんでした…。
「プレゼント」という戦術
さて、構造的に考えるとこれって「プレゼント」「ご褒美」なんですよね。
「最後まで観てくれたあなたにだけ、見せちゃいます!」
ってことです。
これを毎回やることで、ドラマそのものの注目度を高く保ったまま終われる。
セミナーなんかに使えるテクニックですね。
さらに上手いのは、最終回を前にした回で、
今まで登場していなかった人物を「恋ダンス」に登場させたことですね。
(急に安住アナに踊らせて注目を集めました)
これでさらに話題性を高め、
同時に最終回への期待をも高めました。
「プレゼント」も毎回同じだとみんな飽きてしまいます。
「どうせいつものアレでしょ」
ってなりますからね。
今や焼肉屋でミント系のガムをもらってもたいした驚きはありません。
でも、たまにガムじゃない何かをくれたら…?
ちょっとだけ記憶にフックをかけることができるかもしれませんね。
「他ではもらえないプレゼント」という戦術。
あなたのビジネスにも取り入れられませんか?
考えてみてください!
P.S.
だからって、
あなたが行うビジネスセミナーの最後に
「講師自身が踊ってみせる」
のは考えものです。
もし踊るなら、
・それは本編と関係あるのか?
・聴衆が観て価値のあるものなのか?
という点はちゃんと考えてから踊るべきです。
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