最終更新: 2019.9.26
出張先にて…
昼、仕事が始まるまでの少しの時間をカフェで
仕事をしながら過ごしていたわけですが。
入店してコーヒーを注文したときにまんまとやられました。
普通にコーヒーを注文したのですが、
すかさず店員さんが…
「ただいま限定でこちらのスペシャルコーヒーをお出ししてるんですがいかがですか?」
よく見るとメニューには「店舗限定」と書いてあり、価格は100円ほど高いのです。
「じゃあ、それで」
思わず言ってしまいました。
これって、通常の商品を「竹」として、
ひとつ上の商品を「松」として売る
「松竹梅」のテクニックですよね。
営業の経験がある方ならご存知でしょうが、
商品単価アップを狙うときに非常に有効な
基本テクです。
なおかつ「もう一つ上のランクがあるんですけど」と「言ってみる」ことも重要ですね。
通常よりも上のランクを設定して、
単純に目の前の客におすすめすれば
一定数の人は買ってくれるわけです。
これだけでも十分学びになる出来事だったのですが、この店は買ってからが良かったんですね。
1,まず、カップが通常とは違って黒い。(ダークカラーは高級感を演出できます)
2,その「スペシャルコーヒー」がどんな良いモノなのかを説明するカードがついている。
3,もともと注文した「普通のコーヒー」も小さい紙コップでつけてくれる。
いかがでしょうか。
単に買わせて終わりではなく、
「あなたの選択は間違っていません」
ということをしっかり伝えているわけです。
1,カップの差別化で「特別感」「VIP感」を演出して自尊心をくすぐり、
2,商品の持つ価値を正しく伝え、
3,思いがけないおまけまでつけてあげる
ここまでのアフターフォローがあれば、
満足するだけでなく、ちょっと感動すらしますよね。
・松竹梅を設定する(松竹だけでもOK)
・言ってみる(価値を伝えるためにも)
・アフターフォロー(選択の正しさを保証)
マーケティング&セールス両面で素晴らしい体験でした。
P.S.
ただ最後にちょっと惜しかったのは、
「普通のコーヒー」を入れた紙コップに
ついての説明が不十分だったことです。
「これは何?」って聞いてしまいましたから…
「こちらはサービスで、特別にお付けします」
ってはっきり言えば、さらに満足して席についたことでしょう。
提供する側には「当たり前」のことでも、
価値をしっかり伝えればお客の満足度は高められる、
ということを意識したいですね。
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