最終更新: 2019.9.26
前回は「エレベーターピッチ」の重要性について書きましたが…。
簡単に言うと、数十秒で自社の説明をするためのキラートークのことでした。
で、もちろん私自身も初めましてのときは
エレベーターピッチをベースとした自己紹介を行うわけなんですが…。
先日、これにまつわるちょっとショックな体験をしました。
「全くイメージができないんですが…」
とある会で数人の社長や代表の方と挨拶をする機会があったんですが…。
その中の1人の方が、僕の自己紹介を聞いて怪訝そうな顔をして考え込んだんです。
そして
「うーん…それは一体何をする仕事なのか一切イメージがわかないんですが」
と言い放たれました。
しかも、何回も。
私は実際に人と会って自己紹介をするときは、
単に「経営コンサルです」というような言い方をすることはほぼありません。
コンサルティングの中でもちょっと特殊な分野のみをアピールするので、
それが差別化にもなっています。
こちらとしては、そのいつものエレベーターピッチを言っているだけで、
これがわからない人はほぼいないくらいの自信を持って言っていたので、
ちょっとビックリしました。
意外なターゲット設定だった?
途中、少しムッとしつつも(笑)
説明を重ねた結果、何をしているのかはだいたいわかってもらえました。
どうも話の流れを整理するに、
「どういう仕事かがわからない」
というよりも、
「その分野について他人にアドバイスを求める人がいると思わなかった」
という部分が
“わからない”根本原因だったようです。
エレベーターピッチで言うところの、
「誰々のための」という部分が彼のイメージの中になかったんでしょう。
例えて言うなら…
だいぶ古いですが、
“デューク更家”という人がTVに登場したときに、
誰もが思いましたよね。
「え?モデルでもないのに”歩き方”を習う人がいるの?」
って。あんな感じです。たぶん。
どこまで理解させる必要があるか?
とはいえ、「そんなサービスがこの世にあるんだ!」
と思われるような”意外な”サービスを自分が売っているんだということを
再認識させられましたし、
相手の中に全くイメージがないことも想定して、
でもそういう人にでもわかるように伝えられるように精進しようと思わされました。
ただし、刺さる人にはめちゃくちゃ刺さるのも事実です。
実際、同じ会で別の人からは
「ちょうどそういう人探してたんですよ!」
と言われ(なかなかそこまで言われる機会も少ないですよね?)、
その場で即商談が決定しましたから。
だから、響く人だけに響けばいいと割り切ってしまうほうが効率は良いです。
詳しく説明する必要があれば後でいくらでもできますし、
万人受けを目指してエレベーターピッチをつまらない、
くどいものにしてしまうのは逆効果でしょう。
分かってもらいたい人に分かってもらえるなら、
それは良いエレベーターピッチのはずですから。
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